リフト・アウト
リフト・アウト
絵を塗っていると、「間違えて色がついてしまった、、」というときありますよね!
あと、ここは境界線をぼんやりにしたいけどハードに境界線を描きたくないとき!
こういう時に、私はリフト・アウトを使います。
水彩紙によってやりやすさが異なりますが、基本的な技法になりますので是非試してみてくださいね!
やり方
1.絵具をぬぐい取りたいところを水でぬらす
うわあああああああ!
やってしまった、こんなところに絵の具を塗ってしまったああ!!
こんな時は迷わずリフト・アウトを使用します。
たっぷり水を含んだ筆で、拭きとりたいところに水を塗ります。
2.ティッシュペーパーや筆でこする
乾いたらティッシュペーパー(乾いた筆でもOK)でぬらしたところ拭きます。
ごしごし、、
消えてくれ、、俺の過ち、、、
3.乾かして完成
最後に乾かして終了です。
完全に白に戻すことはできませんが、ある程度前の状態に戻すことができます。
今回はリカバリーの手法として紹介しましたが、花の絵を描くときに花の中心をこの方法で白抜きすることもできますので、汎用性のある手法として考えていただければと思います。
リフト・アウトのしやすい水彩紙・色
ここからは私の経験則の話です。
リフトアウトには、しないほうが良い紙とできない(しづらい)紙が存在します。
しないほうがいい紙は表面が弱い紙です。
ワトソンなどはリフトアウトでごしごししすぎると、紙のざらざらの表面が削れてつるつるになってしまいます。
そうなると絵具の顔料(色の粒子です)が引っかかる場所はなくなり、永遠にその場所に絵の具がぬれなくなります。
こうした弱い紙でリフトアウトする場合、1回切りなど自分ルールを作ったほうが無難かと思います。
次にできない紙です。
私の愛用しているWATERFORDなどはかなりリフトアウトしづらいです。
一度色を置き、乾かしてしまうとその部位がなかなか落ちません。
余裕のある人はヴィファールなどと比較してみてください。
このことはいい点でもあります。
リフトアウトしづらいということはどれだけ上からハードに塗っても、下に敷いた色は生きてくるということ。
水分量の多い手法をたたきつけてもしっかり色を保持します。
とにかく!
この技法はかなり水彩紙に依存するので、切れ端とかを使って試してください!